トマ・ピケティ『21世紀の資本論』がニュースや経済誌で盛んに取り上げられています。
本日も、テレビの番組で政治の今後のあり方を含めてピケティについて話をしていました。

やはり、書籍を購入して詳細を読みたいと思います。
定価5,940円、700ページ以上と言う、まるで辞書のような本のようですが世界中
で売れに売れているとのこと。
全世界で160万部、日本でも昨年12月に発売して以来、13万部を突破した注目の1冊。

そのピケティがこの本で主張しているのは、

『r>g』

この一行で表すことができます。
大体、ピケティについてのまとめを書いてくれている雑誌等でも必ず目にする一行です。
で簡単に説明すると

『r』とは、資本収益率のことで、
不動産や株・投資信託などの資産から生み出される収益率のことです。

『g』は、経済成長率のことを表しています。

(注意点)
資産とは毎月・毎年プラスの収支であることが前提。
ローンがある持ち家は、ローンを貸している銀行にとっては資産だが、借り手
にとっては負債。

資本収益率の方が経済成長率よりも高いという事実から、資本・財産を持っている人ほど
さらに豊かになっていき、持たざる人との格差が広がるということを主張しています。

では、この考えに基づきどのように行動していくことが、(資産を作っていく上)で有利
になるのでしょうか。
もちろん、今日の明日ではすぐに『r>g』をすべての人が達成するのは無理です。
それが可能なら、人類皆大金持ちになって、この本がここまで有名にはならないでしょう。

その点を考慮して、『r>g』をもとに、効果的な資産形成について考えていければと
思います。

が、具体的な資産形成の話しに入る前に、ピケティ氏の主張である格差が拡大していくと
いう仕組みについて簡単に確認しておきましょう。

『経済成長率』とは、
労働者が毎月受け取っている給料の原資となっているのが、
経済成長率で測定されているGDPです。(中学校で学んだと思います)
GDPとは、ある地域で1年間に生み出された付加価値の合計額です。
そして、『売上』から『仕入』を差し引いたものが付加価値です。
国内で活動する企業全体の粗利益の合計額がGDPです。

『資本収益率』
資本である不動産、株・投資信託から上がってくる資本収益率は一貫して
経済成長率を上回っている。

このように労働だけで働いて給料を得ているだけでは、資本を持っている人達
とは、今後格差が拡大していくばかりだというのです。
※格差論については、賛否両論あります。自分も最後にこの部分に触たと思います。

また、世界20ヶ国以上のデータを過去200年以上にわたって収集し、
分析した結果

資本収益率は「4%~5%」
経済成長率は「1%~2%」

さらに、21世紀後半も資本収益率は4%程度を維持すると予測しており、日本の
経済成長率はここ数年横ばいであり、労働であるサラリーマンの給料も横ばいです。

詳細は労働でも述べているので確認してもらいたいですが
平均年収は約400万円前半です。

日本が高度経済成長期にあった時には、国民の所得倍増計画も策定され、計画以上
に所得は増えていった時代がありましたが、過去のことであり、背景には高い経済
成長率があったのです。

しかし、先進国で高度経済成長がほぼ終わり、経済成長率が低迷するなかでは、
抜本的な労働給料の増加は見込めません。
GDPは企業の粗利益の合計額であり、企業の売上げが上がらない限り、無い袖は
振れないからです。ただ、国内の高度経済成長は終わりましたが、グローバルで
みれば、まだまだ高度経済成長している国はありますので、企業のグローバル化に
成功して売上げが上がっている会社はありますが、ごく一部及び現状ではそれらの
企業も今後の経済の不透明さより内部保留としてお金を貯蓄しています。

このように、経済成長率よりも資本収益率が高いという歴史的事実があり、実際にも
給料が伸び悩んでいるのであれば、労働で貯めた現金は、不動産などの資本に投資
した方が、資産形成には有利に働くということがわかります。

資産形成として、日本の不動産に目をやれば、一例として都内の中古ワンルーム
マンションの家賃収入から管理費や修繕積立金を差し引いた手取り利回りは
4%台後半~5%台となっています。
上記で述べた、資本収益率にかなり近い数字となっています。
不動産であり、入居者さえいれば、毎月確実に家賃収入が入ってきます。

給料が企業の業績や景気に左右される一方で、賃貸需要の旺盛な都内23区の
ワンルームであれば、ある程度長期にわたって安定した収入を得ることが可能です。

もちろん、ローンで購入したとしても投資利回りは変わりませんから、お金が
貯まってから買うよりも、銀行から資金を調達して資本である不動産を持った
ほうが資産形成には効果的です。
ただし、ローンを利用したときには、繰り上げ返済の計画を立てておくことは
欠かせません。

まだまだ、ピケティの話題は止みそうにありませんが、『r>g』をぜひあなたの
資産形成に役立ててみてはどうでしょうか?

ただ、最後にこのピケティの『r>g』はリスクがあまり考慮されていないと
思います。資産による、不動産や株・投資信託の資本収益率が高いとありますが
これは、リスクやその投資責任を自分で取っているからリターンが高いと言う
ことです。
簡単な例で言うと、郵便局の預金金利は0.01%で低いですが1000万円までなら
国が補償してくれるので、お金がなくなるリスクが低いと言うことです。
その反対に、不動産・株等は収益率は数%以上ありますが、不動産は空室対策、
株は下落リスク等あると言うこと。これらのリスクを回避するために労働時間
以外において日々勉強による努力等しなければ、リスクに飲み込まれるだけです
ので、残念ですが経済成長率以下を自分が選択している訳ですから受け入れる
しかありません。

ただ、このHPを見てくれている人達はそうでないと思っていますので、今後
お互いに経済的な自由を含めて、成幸者になって行きましょう。